5月 28, 2015
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ミャンマーチークの産地証明書

今回入荷するミャンマーチークの産地証明書が届きました。 ミャンマーでは2014年の丸太輸出禁止以降、違法伐採や盗伐の撲滅に向けて、官民をあげて様々な取り組みを行っております。そして、ヨーロッパ版のFSC認証ともいえるFLEGT(Forest Law Enforcement Governance and Trade)の認証取得を目指しております。

産地証明と産地

日本でも、桧や杉などで有名な産地のものは良材が多く算出されるので、産地によって価格が高くなったりしますが、ミャンマーにおいても同じ流通となっております。ただし、ミャンマーの場合はチーク材を始めとする木材が全て国有財産になりますので、正規ルートの木材は育成・間伐材の選択・伐採・運搬・入札管理・製材の管理・輸出まで全て政府の管理下において行われます。

下図では間伐材の選定から、巻き枯らし、象による運搬、計測、製材所への運搬までにおいて、4つのチェックポイントがあり、それぞれに正規ルートで流通が行われているか書面での確認が行われていることを表しております。
チーク材の流通管理

このような理由から、出荷目前で「○○を10本ほど追加してよ!」とか「少しオマケを入れといてよ!」というリクエストは製材所に却下されることが多いです。出所の確かなものを書類審査・現物の検査を経て初めて輸出許可を受けることができます。チーク材の丸太にも1本ずつ標章が記載されており、しっかりと管理されております。

チーク丸太の標章

最近では国境地域で違法伐採された木材および業者を取り締まったニュースを聞くことが増えました。丸太輸出が禁止になったこととも関係があるのでしょう。

ミャンマーには従来よりMSS方式という森林管理方法が根付いており、資源枯渇から有効なチーク林を守っております。将来にわたって継続的に良質なチーク材を供給できるように、ミャンマーでのこうした取り組みを応援していきたいですね。

 

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